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【GIANT KILLING 405話】 あらすじ
ある日のサッカー練習場。
「最近 調子に乗ってる」
「花森ってのは どれ？」
横浜マリナーズユースの集団に声をかける
東京ヴィクトリーユース時代の持田蓮。
「お・・・」
「俺が横浜マリナーズユースの花森だ」
「た・・・多分」
「この世代で・・・」
「一番上手いのは俺だ・・・」
声を絞り出す花森。
「超ーー暗っ！」
「気持ち悪いねーー君」
持田と花森のライバル関係は
ユース時代から始まっていた。
ふたたび場面はホンジュラス戦のピッチ上。
持田にパス。
相手のプレッシャーを華麗なターンでかわす。
大いに沸くスタジアムのサポーター。
「完全に復調したと感じさせます 持田」
「ホントだねー」
「いつもワクワクさせてくれるよ 彼は！」
高まる解説兼応援団長の安木。
続けて持田のサッカー人生を
振り返る実況アナウンサー。
８年前のオリンピックのアジア予選を
圧倒的な強さで制したU-22日本代表。
持田は20歳にして
そのチームの10番を背負っていた。
そして同時期にA代表デビュー。
TV中継を観戦中の
ETUクラブハウス。
「五輪予選を余裕で抜けたのか・・・」
「なんか俺と被ってそうで・・・」
「中身は随分違いそうだ・・・」
持田と自分を比べ
無駄に落ち込む椿。
続ける実況。
足首の負傷により
オリンピック本大会は欠場。
海外ビッククラブへの移籍話も
怪我の影響で立ち消えに。
そして、W杯の舞台にも
未だ立ててはいない。
しかし、オーバーエイジ枠で出場した
4年越しのオリンピックでリーダーシップを発揮し、
W杯予選では幾度にもわたる
チームを救う大活躍。
日本代表がピンチに陥る度に
不死鳥の如く・・・
救世主の如く・・・
勝利をもたらしてきた持田。
「最高だねー うん！」
「みんな大好きだよ 持田のことは！」
「はっはー！！」
ETUクラブハウス。
椿、鬼の形相の持田を思い出す。
「なんか そういうこと聞くと」
「持田さんの あの鬼気迫る感じも」
「分かる気がするね」
答える笠野。
「あの勝利への執念は すさまじいよな」
「今では花森も そういうものを感じさせる選手だろうが」
「持田から影響を受けたところは少なくないんじゃねえかな」
「そのくらい・・・」
「一試合に懸ける思いは誰よりも強く見えるよな 奴は」
「怪我がそうさせたのかもしれねえけどよ」
黙って戦況を見つめる達海。
ピッチ上のモジャ頭。
「なかなかの・・・」
「なかなかの活躍っぷりじゃないのか！？俺ー！」
前半だけで2点に絡む働き！
そのうち ひとつはアシスト！
初めての代表で ここまでやってんだから・・・
ゴールまで奪っちまったら・・・
ブランの心は掴んだも同然・・・・・・！！
パスが繋がる日本代表。
ボールは右サイドのスペースへ。
田辺に渡りゴールライン際からセンタリング。
ファーで構える八谷に向けての良いクロス。
「うおおおおっ！！」
ニアサイドで
雄たけびを上げる夏木。
強引に
バイシクルの体勢に入る夏木。
ジャストミートできず
バイシクルを失敗する夏木。
「なんじゃそりゃ！！」
悲鳴を上げるETUクラブハウス。
ルーズボールの奪い合い。
ファールを貰う日本代表。
絶好の位置でのFK。
「しかし それより・・・」
「なんだ さっきのダイナミックかつ」
「めっちゃショボイシュートシーンは！！」
変な感じでどよめくスタジアム。
顔面蒼白の夏木。
「はははっ 超ウケるー」
「けど駄目だねぇ」
「決めるべき時に決めらんない奴は」
夏木に辛辣な言葉を投げかけ
ボールの数歩うしろで腰に手を当てる持田。
「誰が蹴る？」
8年前のU-22代表。
絶好の位置でのFK。
ボールの数歩うしろには
城西、花森、持田。
「そ・・・」
「それは一番上手い選手が蹴るるるべきだ・・・」
声を絞り出す花森。
「噛んでるよ ハナ」
冷静にツッコむ城西。
「つまりは俺のことを意味するるわけで・・・」
「だが向こうも この天才を恐れるあまり・・・」
「研究に研究を重ねていたとしたらゴールの割合は・・・・・・」
独り言のように呟く花森。
「ゴチャゴチャうるさいねー ネクラは」
「自信がないなら すっこんでろよ」
一蹴する持田。
「チームを勝たせられる奴・・・・・・」
「代表の10番ってのは」
「こういう時に仕事するもんでしょ」
～次回に続く～
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2016-03-31 20:17
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