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【GIANT KILLING 407話】あらすじ
ETU練習場。
「ううう ちきしょう」
「みんなして俺のこと」
「馬鹿にしやがって・・・」
オーバーヘッドバックパスを
イジられ落ち込む夏木。
あの場面を思い出す度、
シュートをしくじった夏木を見る
持田の悪魔のような顔まで浮かんでくるという。
「くそーっ！」
「なんで持田といいジーノといい・・・」
「10番つける奴は」
「みんな俺に冷たいんだー」
泣き出す夏木。
「ガッカリな外し方するからでしょ」
冷たくあしらう赤崎。
「いよいよ・・・・・」
「完全復活した持田さんと対決か・・・・・・！」
持田の名前を聞き
闘志を燃やす椿。
「今度は俺が・・・」
「あの人の前で」
「チームを勝たせるプレーをする！」
自分の世界に入る椿。
前方には気配を消す殿山。
交錯する二人。
こういうところは
成長しない二人。
ETUクラブハウスから出てくる達海。
「達海さん 達海さん」
達海を呼び止めるETU広報の永田。
「例の約束 忘れてないでしょうね」
「大事な東京ダービーの前なんだから」
「よろしくね！」
シカトする達海。
「返事は？返事！！」
「わーったよ」
「こちとら忙しいってのに・・・」
「もー」
場面は変わって田沼青果店。
東京ダービーのポスターを眺めるゴロー。
「なっはー」
「いよいよ今週末かー 東京ダービー」
「代表戦で待たされた分・・・・・」
「テンションの上がりっぷりも尋常じゃねってもんよ」
こぶしを握るゴロー。
「ダービーは毎年やってるでしょ」
「あんたが今年になって急に はしゃいでるだけで」
母ちゃんにツッコまれるゴロー。
しかしゴローのテンションは おさまらない。
達海が現役時代、
2点決めて逆転勝ちした伝説のダービー。
そのホームでのダービーマッチに
今度は監督として臨む達海。
テンションが上がらないわけがない。
「ん？」
ポスターに何かを見つけるゴロー。
「ゲスト参加の雷門前での決起集会って・・・・・・」
「これ今日か」
ためいきをつきながら答える母ちゃん。
「そのゲストってパッカ君とかよ」
「それもここ4、5年 毎年やってるから」
しかし、
毎年サポーターが少し来るだけで
盛り上がってないらしい。
「そもそも・・・」
「昨日の代表戦で東京Vのエースが調子乗っちゃてんだろ？」
「なのに そんな浮かれてて いいのかい あんた」
やけに詳しい母ちゃん。
「こんにちはー」
そこへ客が やってくる。
親子連れ。
男の子は日本代表のユニフォームを着ている。
「ボクはサッカー好きなのかー」
話しかけるゴロー。
「誰か好きな選手いるかい やっぱり花森か？」
答える少年。
「つばき」
驚くゴロー。
「え」
ゴローをまっすぐ見つめもう一度答える少年。
「つばき」
時間は 午後6時30分。
スカルズリーダー羽田が勤める学習塾。
「羽田先生ーー」
女子生徒二人が
授業を終えた羽田に声をかける。
「今日ってさ」
「ETUのイベントあるんでしょーー？」
面食らう羽田。
「ダービーの決起集会のことか？」
「あれ つまんねえぞ」
「マスコットが来てグダグダやるだけで」
真実を伝える羽田。
「ウチの お兄ちゃんも行くって言ってたよ」
「ウチも お父さんが行きたがってた」
「なんだー」
「私たちも行こうかと思ってたのに」
「ねー」
残念がる女子二人。
夕焼け空の下。
慌ててサポーター仲間の石橋に
電話をかける羽田。
「例の決起集会って 話題になってんのか？」
答える石橋。
「あれが大したことないイベントだってのは」
「俺達の中じゃ知られた話だから」
「そのことを知らないで話題になってんなら」
「今年になってETUにハマった人間が」
「それだけいるってことなんだろ」
顔色が変わる羽田。
「だったら余計まずいだろ」
「せっかく掴んだ新規の客に」
「そんな寒いもん見せられっかよ」
「もう時間がねえ」
「出て来られるか？バシ」
「俺も20分なら時間作れる」
「最悪の場合」
「俺達で盛り上げるぞ」
浅草の交差点。
ETUのイベント用の車が
1台 止まっている。
雷門の前には 黒山の人だかり。
「こんなに人を集められるようになってんのか・・・・・！！」
「今のETUは！！」
駆け付けた羽田と石橋は驚くしかなかった。
～次回に続く～
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2016-04-19 21:45
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